フランス人は10着しか服を持たない を読んだ感想
最近は家の近くに来る移動図書館で本を定期的に借りるスタイル。今週は前にタイトルだけ聞いて読みたいなーと思ってた一冊。
カルフォルニア出身の著者が学生時代、パリに半年留学した際にお世話になったホストファミリーが実践する、生き方、考え方に感銘を受けて、それらを紹介する感じなエッセイ。留学先の文化サイコー!という若干の浮き足立ち感はありつつも、内容的には参考にしたいと思うことも多数。上質なものを普段使いしようとか、アートや音楽に触れましょうからメイクのことまで色々なトピックが紹介されているんだけれども、基本的には物質主義から脱却して、精神を豊かに生きてゆきましょう。ってことなんじゃないかなあと思ったり。このあたりはこの前読んだ、生きがいについて、と通じるところもありそうだな〜!
とりあえず、衣替えついでに着てないズボン2着とさよならしました。
読んだ本メモ: 東京貧困女子、ケーキの切れない非行少年たち
感想書くほどしっかり読めてないけど、読んだ本メモ。
東京貧困女子:自分の状況も一歩間違えたらすぐそうなると思った…自分が踏ん張るのもそうだけど、他者に寛容になって、少しでも助けられるような行動をしたい。
ケーキの切れない非行少年たち:いろんな検査からこぼれ落ちちゃう、′それ以前の問題′な人の存在を初めて認識した。世間に認知されて具体的な支援策まで落として欲しい…
生きがいについて を読んだ感想
だいぶ読むペースが遅くなってしまった。今回はずっと読みたかった、神谷美恵子の生きがいについて を読んだ感想。
んーー。一つ一つの言葉がとても力強くて、よかったなあ。精神を豊かに生きたいと思いました。生きがい、っていう曖昧だけど、とても大事だとされている言葉について、色々な切り口で考えることができる本。なんというか、これからの人生で大きな転機が起きた時の保険となりそうな気がする。
著者は精神科医としてハンセン病の療養施設で働いていたときに、ほとんど同じような状況、病状なのに、希望を失わずに生きている人とそうでない人がいることから、生きがい。について考えるきっかけになったみたい。内容もそんな感じで、施設で生活している人の観察や手記などが出てくる。ただ、それだけしゃなくて、生きがいが失われると、どうなるのか?だったり、そこからどうやって立ち直るのか?というのを古今東西色んな文献を紹介しながら、生きがい、について考察している。これがけっこう面白かった!読む前は生きがいってこういうことです。的な正直もうちょっと軽い本だと思っていたので、そういう内容は想像していなかった。生きがいを失うとどうなるのか?ということを考えることで、今の自分の生きがいもそうだし、そんな状況になったらどうなるか。なんて考えたり、それと同時にどんな状況でも自分次第で必ず希望は見出せるとも思えた。
前半の生きがいそのものについては、何かに前進していると感じる時生きがいを感じる、目標を追っている時に充足する。だったり、生きがいがその人の心の世界をつくる。というところが面白かった!例えば、夫婦生活だと同じ状況にいたとしても、生きがいが違うんだから、世界の見え方も違う。そりゃあわかり合う努力しないといけないよね。
後半の生きがいの喪失と再獲得(価値観の崩壊からの再構成)に至れるか?というところについては、正直今の自分にはすでに多くの築き上げたものがある気がして、今後それが崩壊した時に自分は立ち直れるだろうか??って考えると、正直しんどすぎるなーって思った。ただその苦しみや悲しみには向き合わなければいけないし、それを超えた先にある人生の喜びは、より大きい。ということなので、このことは心に留めておきたい。
いやー。この本も事あるごとに何度も読みたい本だなー!中々ドスンとくるストロングなヤツでした。
なぜ欧米人は平気でルールを 変えるのか を読んだ感想
DMM電子書籍セールで買ったビジネス書シリーズ。
ルールや制約って何のためにあるのか?それとどのように付き合っていけば良いのか。を考えるきっかけになったなー!
ルールとプリンシプル(流儀、信条みたいな)の違いから始まって、自分のプリンシプルはなんだろうなーって思ったり。なんかプリンシプルがある人ってカッコいいなーとか。
ルールの捉え方については、いろんな国の同僚と働いていると、そのあたりは常々意識させられるし、日常生活でも考えなが日々を送りたい。特に、子供には決まりだから!と言いたくないなーと思った。自分もそういうルールにはイラっとしてしまうタイプなので…
制約があるからこそ、成果を出せるよね。という話は確かに!と、なるほどポイント。最近だと制約=子供や時間、があるほうが自分のやりたいことができてて、生活にハリがあるような気がする。きっと無限に時間があってもダラダラしちゃう。。
ビジネス書はあっという間に読んじゃうなー!賢くなってるような気がする。笑
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 を読んだ感想
DMMの電子書籍セールで入手したビジネス書シリーズ。今回はずーっと読みたいなあと思ってた、ファクトフルネス。読んだ後はなんだか安心して、ホッと一息つけるような感覚!小説とは違うけれども、読んだ後に世界の見方が少し変わる一冊。
正しい事実に基づいて世界を認識しようよっていう活動をライフワークとして行っていた公衆衛生学バックグラウンドの著者。それを実行するために、人間が本能的に情報を歪めて認識してしまってるのを知って注意して情報を解釈しましょうね〜〜(ファクトフルネスしようね〜)って話。
沢山のデータに基づいて、世界の現状と人間の反応が紹介されてるんだけど、思った以上に自分はメディアから受ける印象で世界の全体像を描いていたことにビックリ。案外、世界はそんなに悪い方向に向かってないし、大丈夫なのね。ただもちろん取り組むべき課題は山積み。もちろんそれは解決しないといけないけれども、ほとんどの事象は’悪い’けど、’変化してる’し、大抵のことは’良くなってる’。現状の悪い、と傾向の良くなってる、は確かに同居するよね。っていうのは意外と見落としがちだなあと思った。
コロナが流行り始めて、陰謀論にハマる人を悲しいかなちょいちょい身近に見かける。事実をフェイクニュースと言い、事実に基づかない真実を真実と信じる。そんなことにならないためにも、情報を批判的に捉えるクリティカルシンキングだけでなく、その手前の自分自身を批判的に捉える、ファクトフルネスを身につけるのは情報にあふれるこんな時代に必須だなあと思わされた。
一方で毎日の生活を考えると、感情的に判断して行動すべきことが多いこともまた事実だと思う。自分がどうなりたいのか?であったり家族とのコミュニケーション…などなど。人間は感情で生きているし、感情をぶつけることで深まる関係や得られる喜びは多いと思う。
このほんはことあるごとに読み返したいなー!読めてよかったー!
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/01
- メディア: Kindle版
残酷すぎる成功法則―9割まちがえる「その常識」を科学する を読んだ感想
ポジディブシンキングはキャリアを成功に導く!みたいな巷に溢れる成功哲学みたいなものをエビデンスを元に紹介している感じ。各論では最近ちょこちょこ見てたものが多かったけど、色んな観点のものをマルッと横断して知れたのはよかったなー!
じゃーどうすれば!?的な話にはなると思うんだけれども、まずは自分の場合、使ってる時間が4つの観点のどれにハマってるのか(幸福感=楽しむ、達成感=目標達成、存在意義=役に立つ、育成=伝える)を考えて行動してみようかなー。基本今の感じで楽しく仕事と趣味をやりつつ、無意味なブラウジングとか、Netflixでどーでもいいシリーズ見てる時間は、もう少し減らそうと思いました。笑
今回は電子書籍で読んだんだけれども、こういうビジネス書的なものは電子のほうがいいな。逆にオンザロードみたいな小説は紙で読みたい。
以下はメモ…
強み弱み、ネットワーキングについて
相対的、環境によって変わる
とにかく仕事関係の人には好かれよう
協調しよう、信頼されるの大事、楽観的になろう
目的意識を持つ、ストーリーの力、実現させるためにまず行動、
適度にあきらめる、時間は大事
新しいことを試して可能性を広げる、専門外のことをしてみる、趣味は大事
ポジティブ思考と行動セット
大体の人は内向的であり外交的な側面を持つ
内向的でも外交的っぽくしたほうが良い
ネットワーキングは大事だけど見返りは求めない、話を聴く、きちんとリソースを割く、グループに参加する、社内のコミュニティも大事
メンターについて
やり尽くしてからアドバイスを求める(アドバイスをしたい人になる)
時間を使わせない、フォローアップする、成功を報告する、遅すぎることはない、更新を育てるのは幸福度を上げる
交渉、対人関係について
共感が大事
交渉相手と友情関係のように扱う
感謝の気持ちと言葉マジ大事、感謝を目的とする訪問は自らと他者の幸福感を増すベストな一つ
自信について
過剰なくらいの方が良いが、適度に。組むと効果倍増。初心者には肯定的フィードバックを、熟達者には否定的フィードバックを
自信より自分への思いやり。セルフコンパッションを重視、自らを許す。小さな達成を繰り返す
ワークライフバランスについて
何かを達成するためには結局夢中で努力
休んで楽しみがあるほうが仕事はうまくいく
睡眠不足は大敵だが、自分だと判別できない
朝は生産性高し。8時間寝よう。
90分の昼寝。
休暇の前後に働きすぎると休暇の効果減
幸福感について
最近は70億人と競ってる。トップになるのはほぼ無理。他者ではなく自分の成功を定義する。
幸福感、楽しむ。達成感、目標達成。存在意義、役に立つ。育成、伝える。どれも軽視しない。
最大化ではなく満足化を目指す
計画をし、コントロール感がストレスを減らす自由時間の使い方を決める。朝に1時間だけ自分の時間を作る。仕事をする時間は固定させる。1日の終わり方を決める。
カギは調整すること、どんな人で、どんな人になりたいか
友人関係は本当に大事。体を鍛えることは精神も健康にする。
オン・ザ・ロード を読んだ感想
どうしてこんなにも旅は人を惹きつけるんだろう?旅がしたい!
と読み終わった時に思った。旅って、とどのつまりただある地点からある地点まで移動するということ。でもその移動に伴って生まれるできごとの話を聞くのって、どーしてこう面白かったり、自分も旅に出たいって思わせるんだろうなあ〜。
物語としては主人公たちが各部でアメリカを横断したり縦断したりする話。登場人物、ほとんどが
衝動的、やることはめちゃくちゃ。メインで動いていくストーリーがあるわけじゃないのに読んでいくうちに自分も旅している気持ちになるし、旅に出たくなる。ジャズの描写もとかも1940-50年代のまさに勢いがあるイケてる音楽!って描かれてて、当時はこんな空気だったのかな〜ってワクワク。
個人的には主人公たちが、いわゆる常識的な旅行客を、アイツら心配したくてしょうがないのさ、目的地にはいつか着くのに。って言ってて間違いなく自分は心配しちゃう側だ…って思った。笑
ゲバラのモーターサイクルダイアリーズも、これも映画化されてるみたいだし、観ないとな〜〜!!