気がする。

板に乗ったり買い物したり本読んだり子育てしたような気がする。

生きがいについて を読んだ感想

だいぶ読むペースが遅くなってしまった。今回はずっと読みたかった、神谷美恵子の生きがいについて を読んだ感想。

んーー。一つ一つの言葉がとても力強くて、よかったなあ。精神を豊かに生きたいと思いました。生きがい、っていう曖昧だけど、とても大事だとされている言葉について、色々な切り口で考えることができる本。なんというか、これからの人生で大きな転機が起きた時の保険となりそうな気がする。

著者は精神科医としてハンセン病の療養施設で働いていたときに、ほとんど同じような状況、病状なのに、希望を失わずに生きている人とそうでない人がいることから、生きがい。について考えるきっかけになったみたい。内容もそんな感じで、施設で生活している人の観察や手記などが出てくる。ただ、それだけしゃなくて、生きがいが失われると、どうなるのか?だったり、そこからどうやって立ち直るのか?というのを古今東西色んな文献を紹介しながら、生きがい、について考察している。これがけっこう面白かった!読む前は生きがいってこういうことです。的な正直もうちょっと軽い本だと思っていたので、そういう内容は想像していなかった。生きがいを失うとどうなるのか?ということを考えることで、今の自分の生きがいもそうだし、そんな状況になったらどうなるか。なんて考えたり、それと同時にどんな状況でも自分次第で必ず希望は見出せるとも思えた。

前半の生きがいそのものについては、何かに前進していると感じる時生きがいを感じる、目標を追っている時に充足する。だったり、生きがいがその人の心の世界をつくる。というところが面白かった!例えば、夫婦生活だと同じ状況にいたとしても、生きがいが違うんだから、世界の見え方も違う。そりゃあわかり合う努力しないといけないよね。

後半の生きがいの喪失と再獲得(価値観の崩壊からの再構成)に至れるか?というところについては、正直今の自分にはすでに多くの築き上げたものがある気がして、今後それが崩壊した時に自分は立ち直れるだろうか??って考えると、正直しんどすぎるなーって思った。ただその苦しみや悲しみには向き合わなければいけないし、それを超えた先にある人生の喜びは、より大きい。ということなので、このことは心に留めておきたい。

いやー。この本も事あるごとに何度も読みたい本だなー!中々ドスンとくるストロングなヤツでした。