気がする。

板に乗ったり買い物したり本読んだり子育てしたような気がする。

生きているジャズ史 を読んだ感想

ジャズの歴史エッセイ!

大正生まれのジャズ批評家、油井正一がミュージックライフに連載していたエッセイをまとめた、「ジャズの歴史」という1959年出版されたものの文庫版(ざっくり)。

ジャズの発生から1980年代後半まで、ジャズ視点で見た歴史や社会情勢、プレイヤーのエピソードがてんこ盛り。

年表をみてると、当時高校生の1930年代からジャズを聴いてて、そこからはずっとジャズの歴史と一緒に生きてたような人生!当時のシーンはすごい熱量だったんだろうなあ。ジャズの話って、今まで割と、シーンを振り返って分析しているような、いわゆる戦後生まれ的な人のエッセイは読んだことある気がするけど、その時代に生きていた人の話は面白いし。情報量も多いし、対象に対する愛を感じる気がする。後書きにあったように、当時明らかにジャズよりも影響があったであろうビートルズについて、ほぼ触れていないくらいの偏りというか、ジャズ好きなんだなあ。という感じ。(笑)

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それぞれのトピックも楽しかったんだけど、読んでいて考えたのは、今、生きている時代に流行っている(生きている)ものに乗れることの貴重さ。この人はそれがジャズだったんだろうけど、なんとなく無意識のうちに古いものを是として、今勢いがあるものを少し軽く見てしまっている自分がいるような気がした。もっと、今起きているものを素直に受け入いれて、それを軸にして上下左右掘り下げていく方が楽しいし、カッコよくない?